未曾有の大震災の混乱の最中に行なわれたツアーで、勇気と希望を与えてくれたS・ローパー。あの日から1年後の2012年、あのときと同じ舞台に立った彼女のライブ。
ミュージック・シーンに登場した1980年代から常に第一線で活躍を続けているポップ・シンガー、シンディ・ローパー。記憶に新しいのが、2011年の東日本大震災直後に彼女が行なった日本への数々の心温まる行動だろう。多くの海外アーティストが公演の延期あるいは中止を決め、帰国の途につくなか、来日した彼女は「どんな状況でもコンサートを行なう。そして日本の人々を勇気づけたい」という思いから、極力電力を抑えながらも予定通りに開催。公演後は自ら募金箱を手に義援金を呼びかけながら、コンサートを続けた。そんな彼女の行動は、日本に希望の灯をともし続けてくれた。あれから1年、2012年にシンディ・ローパーが再来日を果たした。この来日公演の中で、3月9日から11日の東京公演の会場は、前年と同じBunkamuraオーチャードホール。そこでは、新たにブルース・シンガーとしての顔も見せた、2011年発表の初のブルース・アルバム『メンフィス・ブルース』からの楽曲だけでなく、「タイム・アフター・タイム」をはじめとする名曲を披露。彼女の想いが詰まった熱いライブとなった。
収録日・収録場所
- 2012年3月11日/東京 Bunkamuraオーチャードホール